Works/作品

こちらでは映像や音源を公開しています

「雨とあるく〜山頭火の句によせて〜」

俳句 種田山頭火

イラスト まつもとりょうた

作曲・演奏 宮﨑紅山

ミキシング イナバユウジ(ttb)

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奏者コメント

私は“雨”が好きです。

種田山頭火が書いた、4つの“雨”の句に 音楽をよせました。

「ふと覚めて 耳澄ましたり 遠雷す」

「あの雲が おとした雨に ぬれている」

「雨ふる ふるさとは はだしで あるく」

「あざみ あざやかな あさの あめあがり」

『神 住まう山』

映像 笠井美里 

作曲・演奏 宮﨑紅山

ミキシング・プログラミング  イナバユウジ(ttb)

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奏者コメント

長崎に生まれ育ち、わたしは山を近くに感じてきた。山が好きだ。小さいのも、大きいのも、気高いのも、穏やかなのも。どんな山もそれぞれに凛としている。

雨のあと、白い霧が立つ山間(やまあい)様子や、冬から春、新緑とともに命が動き出すのをみて、「山には神さまが、すんでいらっしゃるのだな」、という気持ちになる。

野焼きあとの眩しい草の芽吹きは、まるで神さま達が踊っているようだ。“山眠る”、“神 踊る”、“鳥の声”、“せせらぎ”。山が呼吸しているような、季節の動く様子を描きました。

笠井美里さん(映像クリエイター)からのメッセージ

インクを水面に垂らして広がる様子を撮影し、曲に込められたイメージを極限まで抽象化させました。水面に縦横無尽に広がるインクはまるでコントロールできない自然の情景を見ているようで、その中に時折、神様が踊っているような動きを見つけたりして、偶然の表現を楽しみながら制作させていただきました。雪が解け、山に住む神様たちが踊りだす様子を映像からも感じ取っていただけたら幸いです。

【都山流本曲 「峰の月」】

作曲 流祖 中尾都山

演奏 宮﨑紅山

映像 笠井美里

ミキシング イナバユウジ(ttb)

Special thanks 虫たち

都山流尺八の本曲「峰の月」。月が出る前のぼんやりと明るい山の端の様子から、煌々と月が照らす情景が描かれています。コオロギやキリギリス……。夜にうたう鳴く虫の音とともにお聴きください。

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奏者コメント

心音や息づかい、人と人の間に生まれる関係性、自身が想像した物語を紡いで演奏しました。笠井さんの映像作品は、わたしが想像しなかった意外性に溢れ、そして美しく、ワクワクしました。

笠井美里さん(映像クリエイター)からのメッセージ

今回、映像作品という形では初めて邦楽とコラボレーションさせていただきました。人の息遣いが伝わる尺八のシンプルな音色に合わせて映像も想像の余地を残したミニマルな構成にしています。山から昇る月の曲ですがあえて月自体は描写せず、月明かりの下の情景がゆったりと移り変わる抽象的な映像に仕上げました。

出囃子「赤とんぼ」

奄美三味線 石井シンタロウ

しの笛・尺八 宮﨑紅山

ミキシング・プログラミング イナバユウジ(ttb)

脚本・出演 細田昌宏、演出 宮﨑萌美による「立って演る落語“立ち噺”」、書下ろし「泥棒初め」のための作品。袖からステージの真ん中まで、出囃子でキラキラ応援したい、という思いで作りました。奄美三味線、石井シンタロウさんの底抜けに朗らかな音色にうきうきした気分になります。細田氏の故郷、兵庫の童謡「赤とんぼ」です。

オリジナル曲「蝶」

作曲・尺八演奏 宮﨑紅山

イラスト まつもとりょうた 

ミキシング(MA) イナバユウジ(ttb)

蝶の一生。「生」と「死」が輪となって続く美しさによせて音を紡ぎました。

長崎在住のイラストレーターまつもとりょうたさんとのコラボレーション作品です。